移動する港Ⅲ
タイトル | 移動する港Ⅲ「アイム グラッド ユーアー ゼア」 |
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会期 | 2019年1月19日(土)~2月2日(土) |
開場時間 | 11時~19時 |
閉館日 | 1月21日(月) |
会場 | 東京芸術劇場 アトリエイースト・アトリエウエスト 東京都豊島区西池袋1-8-1 東京芸術劇場 地下1階 |
入場料 | 無料 |
主催 | 東京都渋谷公園通りギャラリー(公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館) |
出展作家 | 金子慎也、杉浦篤、田中悠紀、光岡幸一、村上亮太+村上千明 |
だれかとの関係を良好に保つために、カート・ヴォネガットが書いた小説『タイタンの妖女』(The Sirens of Titan)に登場する宇宙生命体はひとつのヒントになるかもしれません。ハーモニウムと呼ばれるその原始的な生き物は、ふたつのメッセージしか持ちません。一体が「わたしはここにいる」と送ると、もう一体は「あなたがいてよかった」と返します。自己や他者の存在を認め、喜びを分かち合う、このシンプルなやりとりが欠かせないのは人も同じでしょう。異なるのは、人にはさまざまな感じ方、伝え方があり、その組み合わせが無数に存在するという点です。本展ではそうした、「わたし」と「あなた」との間に生まれた多様で豊かな表現を紹介いたします。
2017年に渋谷区神南に開設した東京都渋谷公園通りギャラリーでは、東京都と連携しながら、芸術を通じた共生社会の実現を目指し、さまざまな作り手の作品展示等の事業を行っています。現在、ギャラリーは改修工事のため休館中で、2019年度中にグランドオープンを予定しています。本年度はグランドオープンに先立ち、「移動する港」を共通タイトルに掲げる展覧会を四谷、八王子、池袋の3会場で開催しています。多くの文化が交差し続ける港のように、さまざまなタイプの表現と鑑賞者が出会う場を目指して、毎回切り口を変えながら芸術と共生のあり方を探る企画です。
1989年生まれ、工房集所属。
わずかに動く指で、非常にやわらかい紙粘土をにぎり、跡を残す。できあがった「ニギリ」は、手の動きを記録すると同時に、彼の存在を他者に伝える媒体ともなっている。
1970年生まれ、工房集所属。
家族や花が写ったスナップ写真を何年も触り続けている。かすれ、綻んで独特の風合いを帯びた写真は、被写体への想像を誘いつつ、杉浦独自の感性を見る者に伝える。
1979年生まれ、工房集所属。
施設で飼っていた犬の「茶太郎」を15年以上ずっと描き続けている。茶太郎が亡くなったいまも毎日、画面いっぱいに密集するように描き続けている。
1990年愛知県生まれ。
2016年東京藝術大学大学院油画科修了。観察と対話によって場所の特性を見出して作品に取り込みつつ、自らも地域の人やものと関わりながら制作する手法が特徴的。
村上亮太(1988年生まれ、上田安子服飾専門学校卒業)と、母親である村上千明によるデュオ。母が描くイラストをもとに息子が立体的な服に仕上げる。2014年にファッションブランド「RYOTA MURAKAMI」立ち上げた。
東京芸術劇場 アトリエイースト・ウエスト
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-8-1
地下1階
JR・東京メトロ・東武東上線・西武池袋線 池袋駅西口より徒歩2分。駅地下通路2b出口と直結。
東京都現代美術館文化共生課
電話:03-5245-1153 / FAX: 03-5245-1141 / e-mail: inclusion@mot-art.jp
会場周辺をリサーチして制作する新作に関連するワークショップを行います。
出展作家を会場に招いて作品を見ながらお話を伺います。