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【やさしい日本語】アール・ブリュット ゼン&ナウ Vol.3
ただよう記憶の世界
展覧会の 内容
「アール・ブリュット ゼン&ナウ」シリーズの 3回目の 開催です。 ※ゼン&ナウ…「過去」と「現在」という 意味
今回は 5人の 作家を 紹介します。
見たことや 食べたものの 記憶から 生まれた 作品たち。
それを 「作家の あるひと時の 記憶の 世界」として 紹介します。
作家たちは それぞれの 感じ方や 見え方で 「記憶」を 表現します。
そして 様々な 形の 「記憶の 世界」が 生まれます。
「食べ物の 記憶」、「見た 景色 や 自然の 記憶」、「小さいころ 聞いた 歌の 記憶
」など…
同じ 時間を すごしても、記憶は その人だけの もの。
その 違いも 一人ひとりの 大切な もの。
色々な 形に かわる 作家たちの 「記憶の 世界」。
忘れていた 大切な 記憶を 思い出すかもしれません。
今 ここには ない 作家たちの 時間を 想像しませんか。
どこ | 東京都渋谷公園通りギャラリー |
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いつ | 2023年4月22日(土曜日)~6月25日(日曜日) |
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やすみ | 月曜日 |
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じかん | 午前11時~午後7時 |
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いくら | 0円(無料) |
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さっか
| 後藤 友康、小林 一緒、東本 憲子、戸來 貴規、松原 日光 |
「アール・ブリュット」って なに?
フランスの 芸術家 「ジャン・デュビュッフェ」が 考えた 言葉。
美術の 特別な 勉強を していない人が、 自分の 考えや 方法で 表現する 芸術。
作家の 紹介
後藤 友康

後藤友康《無題》2009-2010年
作家蔵
提供:社会福祉法人みぬま福祉会 川口太陽の家 工房集
1965年 埼玉県で 生まれました。
1984年から 2019年くらいまで 「川口太陽の家」に 通っていました。
「川口太陽の家」では 作品を 作りました。「川口太陽の家」は 埼玉県に あります。
<作品の 特徴>
・はっきりした 色の クレヨンや インクで かいた 線
・後藤さんが 小さいころに 聞いた 「えかきうた※」から 生まれた 表現
※「えかきうた」…歌に あわせて 線を 引くと 絵が できる 歌
<変わった こと>
●絵を 描く もの
最初:段ボール
変わった後:板
●絵を 描く 状況
最初:ひとりで えかきうたを 歌いながら
変わった後:
・周りの 人と 一緒に えかきうたを 歌いながら
・仲間が いる 場所で
<記憶>
・小さいころに 聞いた 「えかきうた」の 記憶?
・周りの 人と 一緒に 「えかきうた」を 歌う 記憶?
・仲間と 一緒に いる 記憶?
<作品を 展示した 展覧会>
「工房集展 Fundamental Ⅱ」(マキイマサルファインアーツ[東京都]、2015年)など
小林 一緒

小林一緒《無題》2003年
作家蔵
提供:クシノテラス
※参考画像
1962年に 東京都で 生まれました。
「おそばやさん」や「給食センター」などで 働いたことが あります。
18才、19才くらいから 自分が 食べたものを 思い出して 記録することを はじめます。
その 記録を もとに 作品を 作ります。
<作品の特徴>
・「食べたものの 記憶」を 表現します。
・「料理の 絵」「味の 感想」「材料について 考えた事」を かきます。
・食べものの 材料が 分かるように 表現します。
・ペンや 色えんぴつを 使います。
<変わったこと>
・最近は 立体的に 絵が 立ち上がる 作品も 作ります
<記憶>
・食べ物
<作品を 展示した 展覧会>
「Art Brut du Japon, un autre regard」(アール・ブリュット・コレクション[スイス・ローザンヌ]、2018-2019年)など
東本 憲子

東本憲子《無題》2011年頃-2018年
西淡路希望の家蔵
撮影:宮島径
提供:ポコラート全国公募展vol.6
1983年に 大阪府で 生まれました。
大阪市にある 「西淡路希望の家」に 通っています。
<作品の 種類>
織物や イラストなど 色々な 作品を 作ります。
<“気泡緩衝材”※の 作品>
気泡緩衝材の 気泡に 一つひとつ 色を ぬります。
色が ついた 気泡は 繋がると 線に なります。
線が 重なると 面に なります。
そして 模様が できます。
※気泡緩衝材…物が 傷つかないように 守るための 素材。 守りたい 物に 巻いて 使います。気泡(空気が 入っている ところ)が たくさん あります。
<どんな模様?>
・三角や 四角などの 形
・桜の 花の ような 模様
・クリスマスツリーの ような 模様
<記憶>
家族との おでかけで 過ごした 時間、見たものなど
<作品を 展示した 展覧会>
「北九州未来創造芸術祭」(北九州市立美術館(本館)[福岡県]ほか、2021年)など
戸來貴規

戸來貴規《にっき》2000-2006年
作家蔵
撮影:大西暢夫
提供:ボーダレス・アートミュージアムNO-MA
1980
年に
岩手県で
生まれました。
岩手県の 花巻市にある 「やさわの園」に 通っていました。
<《にっき》という 作品について>
戸來さんは これを 「にっき」「おべんきょう」「おえかき」と 呼びます。
「やさわの園」に いる時 戸來さんが いつも やっていたことです。
<作品の 特徴>
・紙の 表と 裏に 模様のような 形を 描きます。
・ひにちに 1を 足した 数字を 気温として かきます。
(例えば:1日の ときは 気温を 2℃、21日の ときは 気温を 22℃と かきます)
・裏に「きょうは ラジオ体操を やりました。」で はじまる 文しょうを 書きます。
<記憶>
・小学生の 時の 連絡帳の 記憶
<作品を 展示した 展覧会>
「JAPON」展(アール・ブリュット・コレクション[スイス・ローザンヌ]、2008-2009年)
松原 日光

松原日光《はたらく船》
制作年不詳
作家蔵
提供:art space co-jin「アートと障害のアーカイブ・京都」
1975年に 京都府で 生まれました。
16才くらいから 自分の 家で 刺繍を はじめました。
「船や 飛行機に 乗りたい」という 気持ちが きっかけでした。
<作品の 特徴>
・大胆な かたち
・鮮やかな 色
<変わった こと>
・むかし:1はり 1はりが こまかい
・さいきん:1はり 1はりが ながい
<何を 作る?>
・庭に 咲く 花や 植物
・乗り物(旅行で 見た 船など)
<作品を 作る 場所>
・自分の 家の 庭の 木が 見える 部屋
・旅行の 本や 旅行に 行った時の 写真が たくさんある 部屋
<記憶>
・旅行で 見た 景色
・いつも 見る 植物など
<作品を 展示した 展覧会>
「共生の芸術祭「幅と奥行き」」(京都府立文化芸術会館他、2016年)
「共生の芸術祭「旅にでること、その準備」」(京都市美術館別館他、2021-2022年)など
過去の展覧会情報