パフォーマンス・シリーズ「RAW」
アーカイブ上映
東京都渋谷公園通りギャラリーでは、2021年からパフォーマンス・シリーズ「RAW」を実施してきました。「RAW」は、音楽やダンス、演劇、対話など、展示という形式では扱うことが難しい「生の表現」が生まれる場を、アーティスト同士や観客の反応を踏まえながら展開するプログラムです。これまで3回にわたって、オンライン配信、対面での公開と形を変えながら、枠に収まらない表現を、渋谷にあるギャラリーの特性を生かしたサイトスペシフィックなパフォーマンスとして共有してきました。本プログラムでは、これまで実施してきたパフォーマンスの映像を交流スペースでご紹介します。
上映パフォーマンスの紹介
パフォーマンス・シリーズ「RAW」01
新人Hソケリッサ!×あっこゴリラ
撮影:荻原 楽太郎
RAW01では、路上生活経験者の身体をダンスとして提示する新人Hソケリッサ!が、ラッパー/フェミニストとしてあらゆる差別に言及してきたあっこゴリラと競演しました。あっこゴリラの訴えかけるようなラップと、ソケリッサの生きざまを背負った踊る身体。さまざまな規制で人を分けようとすることに抗うパフォーマンスは、やがて二組の間の“境界”を超えて融合していきます。初共演、かつコロナ禍のパフォーマンスということで、生身の身体でぶつかり合うことの興奮が感じられる映像作品となりました。
出演
新人Hソケリッサ!(アオキ 裕キ/伊藤 春夫/西 篤近/平川 収一郎/山下 幸治/渡邉 芳治)
あっこゴリラ
ドラム|GOTO
監督|玉田伸太郎
※2021年3月~ オンライン配信開始
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パフォーマンス・シリーズ「RAW」02
音遊びの会 × 山下残
撮影:大森克己
RAW02では、障害のあるメンバーとないメンバーが従来の音楽にとらわれない自由な即興演奏を行う音遊びの会と、言葉を取り入れるなどダンスの解釈を拡げる表現を生み出してきた山下残が、オンラインツールを取り入れたワークショップを積み重ねました。長引くコロナ禍によって全員が同じ場所に集うことは最後まで叶いませんでしたが、ギャラリーには山下と音遊びの会のメンバー4人とスタッフが集い、その他のメンバーはリモート参加で最終ワークショップを実施しました。通信環境や画角・音響面での制限など、物理的に同じ場所にいれば発生しない数々の問題に立ち向かいながら、それでも音を介して「ともにいること」を模索してきた、制作過程の記録と最終ワークショップをお楽しみください。
出演
音遊びの会 青木しおり、飯山ゆい、有働綾子、嘉田勝、金澤里紗、後藤佑太、坂口智基、坂口政広、新内佑豪、関本彩子、 高山優大、富阪友里、永井崇文、中大路恵美子、西谷充史、橋本麻希、藤本優、宮﨑百々花、三好佑佳、森大生、森本アリ、吉見理治、渡瀬みわ、出演メンバー家族(サポート)
山下残
記録映像ディレクション|青山真也
※2022年1月~ オンライン配信開始
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パフォーマンス・シリーズ「RAW」03
「真っ赤なアイドル“AKAZOKU”がやってくる」
撮影:阿部 健
RAW03では、コロナ禍を経て、対面でのパフォーマンスが実施されました。金沢市を拠点に自由に身体表現を楽しむダンスカンパニー「あら・おるズ」を迎え、演奏スタイルや表現のジャンルを超えた、様々なアンサンブルを生み出す「音遊びの会」と、クラシックからジャズ、ラテンなど幅広い音楽を操る、沖縄在住の音楽家・高 雄飛(たか ゆうひ)の音とともに、会場の反応を交えながらパフォーマンスが繰り広げられました。当日の様子を映した、臨場感あふれる記録映像をお楽しみください。
出演
浅永弥亮(あら・おるズ)、魚 琳太郎(あら・おるズ)、大家港生(あら・おるズ)、林 芳樹(あら・おるズ)
音楽|高山優大(音遊びの会)、吉見理治(音遊びの会)、高 雄飛
映像|野田 亮
ディレクター|なかむらくるみ
※2023年7月9日(日)実施
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タイトル | パフォーマンス・シリーズ「RAW」 アーカイブ上映
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会期 | 2025年1月18日(土)~ 1月26日(日)
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開館時間 | 11:00 ~ 19:00
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休館日 | 2025年1月20日(月) |
会場
| 東京都渋谷公園通りギャラリー 交流スペース
アクセス |
参加費
| 無料
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主催 | 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 東京都渋谷公園通りギャラリー
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アクセシビリティツール・イベント情報
会場にて、音の特徴を光や振動に変換して感じ取ることができる機器「Ontenna(オンテナ)」をご希望の方に貸し出します。
会期中に「Ontenna(オンテナ)」を使った鑑賞会を予定しています。日時など詳細は決まり次第掲載します。
協力:富士通株式会社
過去の交流プログラム情報