アール・ブリュット2022巡回展
かわるかたち
いろいろな素材、さまざまな表現
【第1会場】
「かたち」という言葉は、姿や形状、図柄などのほか、ものごとの様子や状態を表す時にもつかわれ、〈形〉〈容〉〈象〉〈貌〉などの漢字で書き表されるように、多様な意味合いをもっています。本展で紹介するのは、この「かたち」という言葉のように、印象の異なる様々な表現です。繰り返し描かれるシンプルで力強いかたちや、繊細なドローイングの線などに見られるモチーフの捉え方などには、作家それぞれに特徴があり、どれも独創的です。作品の造形的な面白さと、創作のプロセスにおけるストーリー、なにを描くのか、なぜその素材でつくるのかには、つくり手の日常と深い関わりがあるのも見どころのひとつと言えそうです。色鉛筆やカラーペン、布、糸、チラシといった身近な素材が日頃とは異なる表情をもつ驚きは、技法を超えたところにある表現の多様さを感じさせてくれるとともに、創作と日常とが切り離せないものであることにも改めて気づかせてくれます。作品をとおして、つくり手たちの創作を希求する姿を見つめ、その痕跡を味わう時、わたしたちは自らの心の中に、どのような新しいかたちを発見することができるでしょうか。
アール・ブリュット2022巡回展「かわるかたち」 第1会場 展示記録
タイトル | アール・ブリュット2022巡回展 かわるかたち いろいろな素材、さまざまな表現 |
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会期 | 【第1会場】2022年7月16日(土)~9月25日(日) ※第2、第3会場、出張イベントについてはサテライトページをご覧ください ※8月2日(火)は、出張イベントのオンライン配信のため、会場内で撮影をおこないます |
開館時間 | 11時~19時 |
休館日 | 月曜日、7月19日、9月20日 ※7月18日、9月19日は開館 |
第1会場 | 東京都渋谷公園通りギャラリー 展示室1、2 |
観覧料 | 無料 |
出展作家 | 青木 尊、五十嵐朋之、稲田萌子、井上 優、佐々木早苗、
萩尾俊雄、 濱中 徹、本田雅啓、吉川秀昭、渡邉あや (五十音順) |
音声ガイド | 小関裕太(俳優)※第1会場のみ(無料) |
主催 | 東京都、(公財)東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 東京都渋谷公園通りギャラリー |
協賛・協力 | 協賛:練馬区、協力:府中市、八丈町 |
その他 | イベント開催時のチェックリスト |
※新型コロナウイルス感染症拡大の影響等により、開催を一部中止等する場合があります。
※各会場では新型コロナウイルス感染拡大防止のため、対策を講じています。
・マスクの着用、手洗いや手指消毒に御協力ください。
・風邪症状がある方、検温により37.5℃以上の方のご入館はお断りいたします。
青木 尊 《レパス》1997-2004年頃 画像提供:はじまりの美術館
五十嵐朋之
《魚貝表》2014-2020年頃 撮影:ただ(ゆかい)
※後期展示(8月23日から)
稲田萌子
《無題》2019年(2019. 3. 14)
画像提供:クラフト工房 La Mano
※参考画像
井上 優
《ダンス》2013年 やまなみ工房蔵 画像提供:やまなみ工房
※後期展示(8月23日から)
佐々木早苗
《無題》2008-2012年頃 作家蔵
画像提供:るんびにい美術館
萩尾俊雄 《無題》2021年 作家蔵 撮影:ただ(ゆかい)
濱中 徹
《道端のちいさなもの》2001年 作家蔵
画像提供:アートと障害のアーカイブ・京都
本田雅啓 《モモタロウ》2020年 PICFA蔵 画像提供:PICFA
吉川秀昭
《目・目・鼻・口》2017-2018年 やまなみ工房蔵
画像提供:やまなみ工房
渡邉あや 《飛行機》2013年 画像提供:工房集
第1会場(東京都渋谷公園通りギャラリー)において、音声ガイドを無料でお聞きいただけます。
東京都出身。近年は、ドラマ、映画、舞台の他「王様のブランチ」(TBS)にレギュラー出演するなど、幅広く活躍。 主な出演作に映画:DIVOC-12「ユメミの半生」、ドラマ:「恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜」(NTV)など。
鑑賞会※やギャラリートーク※のほか、つくり手の姿を思い描きながら作品をご覧いただける「まめガイド」の配布。
※第1会場(東京都渋谷公園通りギャラリー)のみ
詳細は各イベントページにて随時お知らせいたします。
アール・ブリュット2022巡回展「かわるかたち」プレイベント
2022年夏より都内各地を巡回する展覧会「かわるかたち」展のプレイベントとして、出展作家・本田雅啓さんを招き、公開制作&ワークショップをおこないます。参加者が協力して、渋谷の街をテーマにした大きな絵を完成させます。完成した作品は、イベントの記録とともに展覧会で展示します。
アール・ブリュット2022巡回展「かわるかたち」 関連イベント
当ギャラリーの学芸員が作品解説を行います。
※定員:各回10名程度(先着順、事前申込不要)
※各回手話通訳付き
アール・ブリュット2022巡回展「かわるかたち」 関連イベント
すべての回が定員に到達したため、申込受付は終了いたしました。展示室で作品を囲み、会話を楽しみながらグループで鑑賞します。いろいろな人のさまざまな見方で、ひとつの作品をじっくり観てみると、ひとりでは気がつかなかった新しい発見に出会えるかもしれません。
作品を前に、自分がどのように感じているのか、心の内を探る2時間です。
※8月26日(金曜日)のみ、手話通訳付き