山羊は手紙を待ちながら、待たれながら。

「とどく」田中義樹

「おかんアートもとどく」

早いもので2022年の2月も終わりますね。最近このブログを書くたびに成果展の近づきを感じてドキドキしてきています。現在、渋谷公園通りギャラリーでおかんアートの展示をやってますが、それが話題になってるのを見て自分は何をしようかと考えてしまう日々です。ちなみに自分の母親も自分が小学生の時にピクミンのぬいぐるみを作ってくれたりしました。それを夏休みの自由工作の宿題に自分が作ったものとして出してました。仕上げ作業だけやったので自分の作品と堂々と言い張っていたのです。そんな奴が将来美術作家をやっているなんて誰が予想したでしょうか。
ちなみに去年は母親が絵を描いたオリジナルの卓上カレンダーが家に届きました。棚の上にいまだに置いてあるので、自分の生活はおかんアートと共にあるのでしょう。

「とどく」の近況ですが手紙をもらったので、返事を考えているところです。社会人の方とはもうしばらくすれば文通を始めて一年になるのかと思うと感慨深いです。(すごくゆっくりのペースですが。)
今までの手紙を読み返してみると、それぞれの生活の変化を感じて面白かったりします。というかこの一年間でまた世の中の状況が大きく変わってきました。
ここ一年間の間の手紙は大体、「それではコロナなどにはお気をつけて」と結んでいたことが多かったです。きっとこれからどんどん良くなっていくでしょうからお互い頑張りましょうだなんて、書いたりしてた気がするのですが、また世界が揺れる大変な出来事が起こりました。
本当にこれからどうなっていくのだろうと、どんどん気分が沈んでいく感じがします。なのでなかなか最近は元気が出ないです。

まわりの作家たちを見渡しても沈んだ雰囲気になっている気がします。
この沈んだ雰囲気が展示の時まで続かないことを祈っていますが、最近はどうしても不安なことが多くて、心がやられてきます。

そういえばちょうど今日WEBメディアのCINRAで永井玲衣さんと小川希さんが、この「とどく」について対談しているPR記事が出ていました。面白かったです。
ゆっくりとコミュニケーションが進むこの企画と、爆速で情報が流れ続ける現在のスピード感の違いに思いを馳せました。

(最後に母親が描いたカレンダーの絵を載せておきます。おかんアート展に参加したつもりで。)

【文・画像提供:田中義樹 2022年2月28日】


注 Museum of Mom’s Art ニッポン国おかんアート村 2022年4月10日まで開催

タイトルとURLをコピーしました