「映えないアトリエ」
前回のブログの更新から時間が空いてしまいました。
「とどく」も展示が迫ってきているのですが、今月末から越後妻有の大地の芸術祭に出るのでその準備で脳の容量がパンクするような感じになっています。制作中も暑すぎて夏休みの自由工作をギリギリまでやっているような感じです。自由工作なら貯金箱を紙粘土で作って出せばクリアできたのですが、芸術祭を貯金箱一個で乗り切ることはできないので困ります。
というかここ最近の暑さは異常で、昼になると暑すぎて眠くなります。制作の作業は外の作業が多いのですが、外に5分といられないことが多いです。展示に向かっての爽やかな夏という感じはないです。気温も締め切りも自分を苦しめます。こういった日々の愚痴はいくらでも書けるのですが、こういうことばっかり書いてもしかたないので「とどく」のことを書いていきます。
6月にアトリエビジットという企画がありました。今回参加している3人それぞれの作家のアトリエに小川さんと撮影チームがやってきて、アトリエでインタビューを撮るというもの。一応自分も作家の端くれなので、住んでいる場所とは別でアトリエがあるのですが、いつから建っているのかよくわからない古民家です。あんまりかっこいいものではないのです。作家のアトリエっぽくないと言うか映えません。
画家のアトリエとかだったら床中に絵具があったり、描いた絵が並んでいたりしてカラフルで映えやすい気がします。偏見です。作っては壊しのインスタレーションを作ってる自分のアトリエは映えポイントがないなと思いました。あるのは垂木ばっかりで全体的に茶色いです。男子中学生のお弁当のような茶色さです。
3人分のアトリエビジットの映像は、編集が終わったら公開されるそうなのでよかったらみてください。他の人が何を喋ったのか見るのも楽しみです。
それと手紙の交換の方ですが、新しく2人の子に手紙を送りました。子供の家の図書室に手紙を交換しましょうと書いた壁新聞をいまだに貼ってもらっているので、そのおかげでたまに手紙が欲しいと言ってくれる子が出てきてくれます。次は小学生の子と中学生の子です。返事が返ってくるといいなあと思います。
前からやりとりをしている今年中学生になった子の手紙の中に最近テストでバタバタしていると書いてありました。自分は作品でバタバタしていますと書きました。バタバタしてる同士だなあと思いました。中学生、高校生のくらいの時テスト期間は午前中で帰れましたよね。午後からの時間でいくらでもなんでもできる気分だったあの時が懐かしくなりました。(自分は高校生の時のテスト期間は持て余した時間で映画とか観に行ってました)
果たして作品は完成するのでしょうか。その結果もまたブログで書こうと思います。それではまた。
【文・画像提供:田中義樹 2022年7月12日】