山羊は手紙を待ちながら、待たれながら。

「とどく」田中義樹

「新年!ウサギの飛躍!」

新年あけましておめでとうございます。今年が「とどく」が終わる年なので、プロジェクトのコンセプトのきっかけになったコロナも終わるといいですね。
ついでにコロナで近所のファミレスが夜早くに閉店するようになってからしばらく経つのですが、深夜営業が再開してくれないかなあとも思っています。今まで文章を書くとか、ノートにアイデアを考える作業のほとんどを深夜のファミレスでやっていたのだなと改めて思いました。作業効率がファミレスがないことでものすごく下がった気がします。夜行性の創作系の人間で困っている人は多そうです。日本のクリエイティブを支えていたのは深夜のファミレスだったのかもしれません。
そんなことより「とどく」のことを書きます。

新年の手紙と言えば年賀状ですので、子供の家のやりとりをした子たちに年賀状を送りました。手書きのウサギを描いたのですが、小学生の時の気分でした。小学生、中学生の時は年賀状は当たり前に描くものだったのですが、高校くらいからあけおめメールで済ますようになって、大学の時はあけおめラインで済ますようになって、今ではあけおめラインも来ません。これはただただ友達が少ないだけかもしれません。
そういえば、成果展を見に来てくれた子から感想の手紙をもらいました。あの展覧会を先月までやっていたなんてと思います。もうかなり前の話に思えてきますね。

成果展が先月で終了したのですが、最後の2日間は舞台公演にもたくさんの人が来てくれて嬉しかったです。どうやらクリスマス前の12月の渋谷は人が多いみたいで、外からガラス越しに見えるヤギを見てふらっと入ってくる人も多かったのです。2ヶ月以上同じ舞台をやり続けるとさすがに飽きてきたりするのですが、人がたくさんいると頑張ろうという気持ちが出てくるのでよかったです。相方の井上さんがずっと控え室で「もう飽きた!飽きた飽きた!」と騒いでましたが、最後まで出来て本当に良かった。最後2日間はほんとにたくさん人が来て、立ち見の人もたくさんいたのですよ!まるで人気者みたいな気分だけ味わいました。

このブログも今年の3月にプロジェクトと一緒に終わるらしいのですが、最後何を書くか悩みますね。手紙のやりとり自体はだらっと続いていけばいいかなと思うのですが、何があったか、このブログに書くことはなくなるわけです。

展示最終日にガラス窓を開けて撮影した写真をつけておきます。まるで人気者みたいに撮れました。それではまた!

【文・画像提供:田中義樹 2023年1月17日】

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